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No42の展示を追加 チーク&ウールリングパープル

2011.05.01

[ New Arrival ]

寛いだ座り心地の良さと彫刻的なデザインのNo42の展示が増えました。
樹種はチーク、ファブリックはウールリング(パープル)。
既に展示があるのに、さらに展示をもう一台追加したのには理由があります。
_No42.jpeg
ひとつ目は座面の高さによる座り心地の違い

ルコンではお客様一人一人に合わせてサイズの有った椅子をおススメしています。
みんなカラダのサイズが違うのに同じ椅子が合う訳ではないと感じているからです。
どんなに有名な名作椅子でもサイズが合わないとしっくりこない場合があります。

有名なのはハンスJウェグナーの椅子はウェグナー自身が当時のデンマーク人の男性の平均身長だったから自分が座りやすければ、ほとんどのデンマーク人の男性にはしっくりくる訳です。

ウェグナーご本人の身長は170cmほどだったそうで、それより明らかに身長が高かったり低かったりすると名作ばかりのウェグナーの椅子でも、実は座り易い訳ではないんですね。

そのサイズに関しての、一番大事なのは、座面の高さ。

膝下の長さと椅子の座面の高さがあまりにも違うと脚がつかないのとともに
太ももが圧迫し続けられ、血流が悪くなるので座りにくく感じます。
座面の構造に関してもなるべく体圧が分散する椅子の方が長時間、
落ち着いて座る事ができます。

また、ほとんどの輸入される椅子は靴を脱がない外国に生活の為にデザインされています。
靴を脱ぐ習慣があるのは日本くらいなので、実はほとんどの場合、座面の高さがあっていません。脚の長さを日本仕様にしてくれているのは、デンマークのいくつかのメーカーさんくらいです。
座面の奥行きと背の角度は男女、年齢、用途によって好みが違うので一概には言えませんが
男性の方がより寛ぐポジションが出来るものを、女性の方が背の角度が立ち気味で上半身をしっかり支えてくれるモノを好むようですが、基本は座面の高さ。

これはソファを選ぶ時も一緒で、ご夫婦で明らかに身長が違う場合は無理があります。その場合、パーソナルチェアを選ばれた方がお二人とも幸せだと思います。

No42はオリジナルに忠実に製作している関係で座面の高さは土足用の46cm
靴を脱ぐ習慣のある日本の屋内で使うには、靴のカカトに分、座面が高いので、
ルコンでは、お客様に合わせて脚の長さを調整、ほとんどの場合は脚を
2〜3cmカットしています。

なので今回の追加展示分は脚が3cmカットしたモノを作りました。

オリジナルの座面のモノを並べていますので、
座面の高さの違いを比べてみて下さい。
座面の高さの違いは座り心地に響きます。

経年変化
並べてみると1年半たったチークとヌメ革のNo42の木部は
経年変化で色がこっくりした良い色に変化していました。


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